本屋で見たときから、CH二次創作を書く前に読んでおこうと思った本です。
(といってももうぼちぼち書き始めてますが)
ちくま学芸文庫は背表紙を眺めてるだけでもかなり知的好奇心と購買欲がそそられます。『母性という神話』
〈http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448008410X/qid=1140963549/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-6470014-9777131〉
では店主がAHに対して感じた違和感をバッサリと斬ってくれそうですし、『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』
〈http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480088644/qid=1140963579/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-6470014-9777131〉
はリョウの本棚にもありそうですね【笑】
CHにハマり、そして二次創作まで書いてしまおうと思い立ってから
TVをはじめとするメディアにおいて「人を殺す」ということがどのように扱われているかについてけっこう敏感になったような気がします。
たとえば時代劇でヒーローが敵をバッサバッサと斬り倒している瞬間も、その刃に感じる肉を斬る感触をどう思っているのだろうと気になったり、
店主の好きな戦国時代についても、あの時代はそんじょそこらの農民が足軽として戦場に駆り出されているのですが、いざ戦では槍を持って人を殺さなければならない彼らが平時ではどのような心持ちで暮らしているのかに興味を持ったり。
現代ではマイノリティであるはずの「血と硝煙にまみれた」人間がマジョリティであった時代というのは確かに存在したはず。
それは決して遠い過去のことではない。たかだか60年前においても、成年男子のほとんどが「人殺し」だった時代があった。
余談だが『華麗なるギャツビー』で主人公ギャツビーの隠された過去について「人を殺したことがあるんじゃないか」とかいう噂も飛び交うが、なんてことはない、彼は第一次大戦に従軍していたので人は殺していたはず。
片や噂しあっていたのは戦争に行く必要もない上流階級の人間だったから、この辺でも身分の差があらわになっているといえる。
「人を殺す」という行為を論じるうえで戦争という話題は避けられない。そこでは日常社会では犯罪とされている殺人がむしろ奨励されているという特異な環境だからだ。
しかし戦場で人を殺すという一見当たり前に思えることも、殺す側の兵士にとっては多大な葛藤を抱える問題なのだというのがこの本の趣旨。
第二次大戦及び朝鮮戦争において兵士の発砲率は決して高くなかったというのは店主も聞いたことのある話。
その反省を受けてベトナム戦争では徹底した条件付け訓練を与えたが、それは決して殺人マシーンを生み出したわけではないというのは帰還兵のPTSDという結果から明らか。たとえどんなに発砲率を上げたところでトラウマは回避できないのだ。
しかし中には数%、戦争における殺人でトラウマを感じない兵士もいる。しかしそれは一般社会においてはサイコパスキラーと見なされうる集団なのだ。
とまで言って、我らが冴羽リョウはこの数%に含まれうるか。いや、むしろ含まれないでほしい。たとえ『攻撃性』を持っていたとしても、同時に『共感性』も兼ね備えている男だと思うから。
と一冊読み終えて、参考になったかどうかというと
具体的にどこがどう参考になったとか言うことはできない。
でも確かに店主の血となり肉となったと思う。そしてある瞬間に「あ、これはこういうことなんじゃないか」とひらめくかもしれない。
参考文献なんてそれでいいのだ。
私事だが院試の面接まで1週間を切って、「エリザベス朝からジェームズ朝への転換期について」なんて短い期間で調べるのに、手当たり次第に手元の本を引っ張り出しては直接関係ありそうな本を探す毎日。
本当はこんなんじゃいかんと思うがね、調べ物は。
さて、CH関係といえば『イノセント・ボイス』
〈http://www.innocent-voice.com/〉
という映画も気になる。80年代、内戦に揺れるのエルサルバドルの少年兵のお話だそうです。
内戦下の中米の少年兵のお話ですよ!
少年兵という話題は昨年あたりのダルフール内戦の惨状とともにようやく語られるようになりましたが、それ以前にもアフリカや中南米でも誘拐や人身売買、強制的徴兵によって銃を持たざるをえなくなった子供たちは少なくないはず。リョウは少々事情が異なるにせよ
見に行かねばと思っているが、公開館が銀座だけなんだよなぁ。少なくとも店主の行動範囲ではないので・・・
(といってももうぼちぼち書き始めてますが)
ちくま学芸文庫は背表紙を眺めてるだけでもかなり知的好奇心と購買欲がそそられます。『母性という神話』
〈http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448008410X/qid=1140963549/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-6470014-9777131〉
では店主がAHに対して感じた違和感をバッサリと斬ってくれそうですし、『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』
〈http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480088644/qid=1140963579/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-6470014-9777131〉
はリョウの本棚にもありそうですね【笑】
CHにハマり、そして二次創作まで書いてしまおうと思い立ってから
TVをはじめとするメディアにおいて「人を殺す」ということがどのように扱われているかについてけっこう敏感になったような気がします。
たとえば時代劇でヒーローが敵をバッサバッサと斬り倒している瞬間も、その刃に感じる肉を斬る感触をどう思っているのだろうと気になったり、
店主の好きな戦国時代についても、あの時代はそんじょそこらの農民が足軽として戦場に駆り出されているのですが、いざ戦では槍を持って人を殺さなければならない彼らが平時ではどのような心持ちで暮らしているのかに興味を持ったり。
現代ではマイノリティであるはずの「血と硝煙にまみれた」人間がマジョリティであった時代というのは確かに存在したはず。
それは決して遠い過去のことではない。たかだか60年前においても、成年男子のほとんどが「人殺し」だった時代があった。
余談だが『華麗なるギャツビー』で主人公ギャツビーの隠された過去について「人を殺したことがあるんじゃないか」とかいう噂も飛び交うが、なんてことはない、彼は第一次大戦に従軍していたので人は殺していたはず。
片や噂しあっていたのは戦争に行く必要もない上流階級の人間だったから、この辺でも身分の差があらわになっているといえる。
「人を殺す」という行為を論じるうえで戦争という話題は避けられない。そこでは日常社会では犯罪とされている殺人がむしろ奨励されているという特異な環境だからだ。
しかし戦場で人を殺すという一見当たり前に思えることも、殺す側の兵士にとっては多大な葛藤を抱える問題なのだというのがこの本の趣旨。
第二次大戦及び朝鮮戦争において兵士の発砲率は決して高くなかったというのは店主も聞いたことのある話。
その反省を受けてベトナム戦争では徹底した条件付け訓練を与えたが、それは決して殺人マシーンを生み出したわけではないというのは帰還兵のPTSDという結果から明らか。たとえどんなに発砲率を上げたところでトラウマは回避できないのだ。
しかし中には数%、戦争における殺人でトラウマを感じない兵士もいる。しかしそれは一般社会においてはサイコパスキラーと見なされうる集団なのだ。
とまで言って、我らが冴羽リョウはこの数%に含まれうるか。いや、むしろ含まれないでほしい。たとえ『攻撃性』を持っていたとしても、同時に『共感性』も兼ね備えている男だと思うから。
と一冊読み終えて、参考になったかどうかというと
具体的にどこがどう参考になったとか言うことはできない。
でも確かに店主の血となり肉となったと思う。そしてある瞬間に「あ、これはこういうことなんじゃないか」とひらめくかもしれない。
参考文献なんてそれでいいのだ。
私事だが院試の面接まで1週間を切って、「エリザベス朝からジェームズ朝への転換期について」なんて短い期間で調べるのに、手当たり次第に手元の本を引っ張り出しては直接関係ありそうな本を探す毎日。
本当はこんなんじゃいかんと思うがね、調べ物は。
さて、CH関係といえば『イノセント・ボイス』
〈http://www.innocent-voice.com/〉
という映画も気になる。80年代、内戦に揺れるのエルサルバドルの少年兵のお話だそうです。
内戦下の中米の少年兵のお話ですよ!
少年兵という話題は昨年あたりのダルフール内戦の惨状とともにようやく語られるようになりましたが、それ以前にもアフリカや中南米でも誘拐や人身売買、強制的徴兵によって銃を持たざるをえなくなった子供たちは少なくないはず。リョウは少々事情が異なるにせよ
見に行かねばと思っているが、公開館が銀座だけなんだよなぁ。少なくとも店主の行動範囲ではないので・・・
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