『まだまだあぶない刑事』
2005年11月4日 映画「あなたにとってハードボイルドとは?」と訊かれたらCHとともに『あぶない刑事』を挙げる店主は、多分ハードボイルドの意味をどこか間違えてると思います。
それだけ店主にとって、結構思い入れのあるドラマです。
出会ったのは中学生のときと結構遅めですが
(夏休みの再放送;毎日欠かさず見てました)
タカ&ユージのカッコよさに痺れただけでなく、そこから刑事ドラマ全体へと興味が移って、翌冬とある刑事ドラマに出会うわけです。
それが『踊る大捜査線』なんですが、そこからパトレイバーに派生していって店主のヲタ人生が始まったといっても過言ではない。
つまり、現在店主がこうやってネットでタワゴト言っているそもそものきっかけを与えたのが、この『あぶ刑事』だったんです。
しかし、前作であんなラストで「これでタカ&ユージともお別れか」と覚悟いたしましたが、そこから続編を作ってくださった関係者各位の皆様ありがとうございます!
そのパワーでどうかCHスペシャルを・・・
以下、ネタバレ含むので「それでもいい!」という方だけスクロール↓
いままでの劇場版と比べて、今回が一番お遊び的要素が強かったような。
特に効果音のお遊びは笑ってしまいました。
7年ぶりということもあって、『お祭り』という感じじゃないでしょうか。
で、やっぱ老けましたよね、二人とも。
マンガやアニメとは違って実写は正直だから、7年間という時間が如実に出ちゃってる。
でもそれすらジョークのネタにしてしまうのが彼らの彼らたる由縁。
ちょっと話は飛びますが、CHの北条先生は異性装に「可笑しみを感じる」とインタビューで述べてらっしゃいますが、店主にとっての可笑しみポイントというのはまさに年齢です。
それに可笑しみを感じられるほどまだまだ切羽詰ってないということかもしれませんが
あぶ刑事シリーズでは、『リターンズ』以降この手のネタがバンバン出てくる。
それ以前はただ単に「カッコいい」だけの二人だったのが、復活後はそんなコミカルなタッチも加わって、キャラクターに深みが出たとはいえません?
もちろん、恭様のアクションの切れは19年前と変わりませんし
舘様のお顔のはまさに年輪というべきでしょう。
オヤジフェチ的にはずいぶん堪能してきました♪
今回一番成長したのはトオル君でしょう。なんてったって『課長』ですから。
というより、以前は『トロい動物』だったのが、いつの間にか中間管理職の悲哀がシリアスに漂わせられるようになったとは・・・。
『町田透』ではなく『俳優・仲村トオル』の成長ゆえ。
といっても後半じゃやっぱし『トロい動物』なんですが。
ちなみにパンフによれば今回の拳銃はコルトパイソン357マグナム!
似合わねぇ!何カッコつけてんだよ、ってなとこでしょうか。
一方、薫ちゃんの扱いは・・・
今回はコスプレばっかでまともな(?)格好は一度もなし。
当然、シリアスな見せ場もなし。
いくら『コメディエンヌ・浅野温子』が見れるのはもはやあぶ刑事だけとはいえ、ドラマで見せたような勇姿を見たかった。残念。
でも人質に取られたとき、ユージが「薫に手ぇ出してみろ、穴が一つ増えるぞ」とか何とか言ってました。
まさかユージ×薫ってあり?
ほら、タカはモテモテだけどユージは弾筋は読めても女心は読めないから。
もちろんタカ×ユージは論外で。
それに比べて若手の演技は薄っぺらさを感じてしまった。
さすがにポスト『踊る』の映画だけあって、県警や警察庁といった上部組織も登場してきた。が、警察マニアからしてみればやっぱちょっとボロが出てるような気がする。
それに、なんでアメリカが仮想敵国である中国に兵器の売り込みかけてるのか?とか、なんでバラし終わった核弾頭が爆発してるのか、あれでプルトニウムは大丈夫なのか?と突っ込みどころは多々あるが、まぁ。
「ハマはもっと盛り上がりますよ」などと言っていた彼らが断罪されるというのは、実はタカ&ユージが断罪されることに等しいんじゃないだろうか。
『あぶない刑事』というのは良くも悪くも昭和60年代の空気を反映したドラマだったと思う。ひたすらカッコよく、かつ面白く。
だからこそホンモノの刑事が眉をひそめるようなアクションもファッションも、「ドラマだから」ということでThat’s all rightだった。
でも、その「面白ければ、カッコよければ」という路線が思わぬ鬼っ子をうんでしまったのが現代じゃないだろうか。
あぶ刑事がプレ・バブル〜バブル期を反映しているとしたら、現代を反映しているのはやっぱり『踊る』だろう。この不景気なご時世、カッコばかり追及できない。むしろ地に足についた現実感覚、それこそが現代のドラマツルギーとして求められていることかもしれない。
余談になるがAHのサエバスキーに受けの悪いリョウは、そんな現在のドラマツルギーに『ヒーロー・冴羽リョウ』をムリヤリ当てはめてしまった結果じゃないだろうか。
ではタカ&ユージはこれからどこへ向かうのか?もはや彼らにとって横浜すらスケールが小さすぎる。
そういえば今回、横浜らしい場所というのがあまり登場してこなかった。港署も新しくなってしまったし、MM21の風景はお台場とも交換可能だ。
また死んだことにして、世界の巨悪を追い続けるのだろうか。そのほうがまだ彼らに似合うと思う。
それだけ店主にとって、結構思い入れのあるドラマです。
出会ったのは中学生のときと結構遅めですが
(夏休みの再放送;毎日欠かさず見てました)
タカ&ユージのカッコよさに痺れただけでなく、そこから刑事ドラマ全体へと興味が移って、翌冬とある刑事ドラマに出会うわけです。
それが『踊る大捜査線』なんですが、そこからパトレイバーに派生していって店主のヲタ人生が始まったといっても過言ではない。
つまり、現在店主がこうやってネットでタワゴト言っているそもそものきっかけを与えたのが、この『あぶ刑事』だったんです。
しかし、前作であんなラストで「これでタカ&ユージともお別れか」と覚悟いたしましたが、そこから続編を作ってくださった関係者各位の皆様ありがとうございます!
そのパワーでどうかCHスペシャルを・・・
以下、ネタバレ含むので「それでもいい!」という方だけスクロール↓
いままでの劇場版と比べて、今回が一番お遊び的要素が強かったような。
特に効果音のお遊びは笑ってしまいました。
7年ぶりということもあって、『お祭り』という感じじゃないでしょうか。
で、やっぱ老けましたよね、二人とも。
マンガやアニメとは違って実写は正直だから、7年間という時間が如実に出ちゃってる。
でもそれすらジョークのネタにしてしまうのが彼らの彼らたる由縁。
ちょっと話は飛びますが、CHの北条先生は異性装に「可笑しみを感じる」とインタビューで述べてらっしゃいますが、店主にとっての可笑しみポイントというのはまさに年齢です。
それに可笑しみを感じられるほどまだまだ切羽詰ってないということかもしれませんが
あぶ刑事シリーズでは、『リターンズ』以降この手のネタがバンバン出てくる。
それ以前はただ単に「カッコいい」だけの二人だったのが、復活後はそんなコミカルなタッチも加わって、キャラクターに深みが出たとはいえません?
もちろん、恭様のアクションの切れは19年前と変わりませんし
舘様のお顔のはまさに年輪というべきでしょう。
オヤジフェチ的にはずいぶん堪能してきました♪
今回一番成長したのはトオル君でしょう。なんてったって『課長』ですから。
というより、以前は『トロい動物』だったのが、いつの間にか中間管理職の悲哀がシリアスに漂わせられるようになったとは・・・。
『町田透』ではなく『俳優・仲村トオル』の成長ゆえ。
といっても後半じゃやっぱし『トロい動物』なんですが。
ちなみにパンフによれば今回の拳銃はコルトパイソン357マグナム!
似合わねぇ!何カッコつけてんだよ、ってなとこでしょうか。
一方、薫ちゃんの扱いは・・・
今回はコスプレばっかでまともな(?)格好は一度もなし。
当然、シリアスな見せ場もなし。
いくら『コメディエンヌ・浅野温子』が見れるのはもはやあぶ刑事だけとはいえ、ドラマで見せたような勇姿を見たかった。残念。
でも人質に取られたとき、ユージが「薫に手ぇ出してみろ、穴が一つ増えるぞ」とか何とか言ってました。
まさかユージ×薫ってあり?
ほら、タカはモテモテだけどユージは弾筋は読めても女心は読めないから。
もちろんタカ×ユージは論外で。
それに比べて若手の演技は薄っぺらさを感じてしまった。
さすがにポスト『踊る』の映画だけあって、県警や警察庁といった上部組織も登場してきた。が、警察マニアからしてみればやっぱちょっとボロが出てるような気がする。
それに、なんでアメリカが仮想敵国である中国に兵器の売り込みかけてるのか?とか、なんでバラし終わった核弾頭が爆発してるのか、あれでプルトニウムは大丈夫なのか?と突っ込みどころは多々あるが、まぁ。
「ハマはもっと盛り上がりますよ」などと言っていた彼らが断罪されるというのは、実はタカ&ユージが断罪されることに等しいんじゃないだろうか。
『あぶない刑事』というのは良くも悪くも昭和60年代の空気を反映したドラマだったと思う。ひたすらカッコよく、かつ面白く。
だからこそホンモノの刑事が眉をひそめるようなアクションもファッションも、「ドラマだから」ということでThat’s all rightだった。
でも、その「面白ければ、カッコよければ」という路線が思わぬ鬼っ子をうんでしまったのが現代じゃないだろうか。
あぶ刑事がプレ・バブル〜バブル期を反映しているとしたら、現代を反映しているのはやっぱり『踊る』だろう。この不景気なご時世、カッコばかり追及できない。むしろ地に足についた現実感覚、それこそが現代のドラマツルギーとして求められていることかもしれない。
余談になるがAHのサエバスキーに受けの悪いリョウは、そんな現在のドラマツルギーに『ヒーロー・冴羽リョウ』をムリヤリ当てはめてしまった結果じゃないだろうか。
ではタカ&ユージはこれからどこへ向かうのか?もはや彼らにとって横浜すらスケールが小さすぎる。
そういえば今回、横浜らしい場所というのがあまり登場してこなかった。港署も新しくなってしまったし、MM21の風景はお台場とも交換可能だ。
また死んだことにして、世界の巨悪を追い続けるのだろうか。そのほうがまだ彼らに似合うと思う。
コメント