居候 すずめの儀6月22日永眠いたしました。
今朝からあまり餌も取らず、いつものように忙しなく鳴くこともなくなり
飛ぶことも、自分の足で立つことも、最期には体を支えることもできず
ただ、店主の掌の上で小さな羽根を震わせて息をしているだけでした。
それでも、時折目を見開き、羽根をばたつかせていたのは
苦しみにもがいていたのでしょうか
それとも最期に大空を飛びたいと思っていたのでしょうか?
ちょうど、雨も上がり
雨に閉じ込められていた鳥たちが外で鳴いていました。
その中にはあの子の親兄弟もいたかもしれません。
もう立派に羽根も生え揃ったのに
一度も空を飛ぶことはできませんでした。

まだ羽根も生え揃いきっていなかった頃、
店主の聴いていた『SKY HIGH』に合わせて羽根をばたつかせていましたね。
動物は言葉ではなく『言霊』で会話するのではないかと常々思っています。
あなたは、歌に込められた言霊を感じて
まだ見ぬ空を飛ぼうとしていたのでしょうか。
あなたの魂は真夏というにはまだ早い、初夏の空を駆け抜ける風になれましたか?

外では今、雀の鳴き声が聞こえます。
私はいつか、この“巣”から飛び立つでしょう。
あなたができなかったことを、できる日がきっと来ることでしょう。
最後に、当日記をご覧の
我が家の雀を陰ながら心配してくださった皆様がた、大変有難うございました。

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