日ごろ文章を書いていて、やっぱりその場に行ってみないと書けないものもある。
ということで、一昨年のロケハンツアー@大手町合同庁舎で警備員に白い眼で見られようと写真撮ってきましたに続き
今回は神田に行ってまいりました。
神田は『D×B』で相馬&佐野の住所がある場所であるばかりか、土御門キャップの実家のあるところなんですよねぇまだ書いてませんが
神田っ子といえば江戸っ子の代表選手のようなもの。粋でいなせで勇み肌。神田祭は別名『天下祭』というくらいだから、一体どんなディープな下町なんでしょか・・・。

ということで、スタートは東京メトロ・淡路町駅。しかし降りて眼につくのはビル・ビル・ビルばかり・・・
しかし、そんなビルの谷間にもどっこい、昔ながらの看板建築が。これは幸先のいい滑り出し。

外堀通り、靖国通りに囲まれた三角地帯、番地でいうところの須田町・淡路町一帯には古い建物の店が並んでいる。もうそれがたまらんのよ!
『劇的!ビフォーアフター』に出てくる古い日本家屋がピカピカの和洋折衷になっていくのを「もったいねー」と思いながら見てる店主にとってはもうよだれタラタラ。
カメラ片手に裏通りを徘徊してるもんだから、不審者と思われたかもしれません。が、あんなに堂々と写真撮りまくってる空き巣の下見はいませんからっ!

そのうちの一軒、竹むらに入ってみることに。
このセレクトが難しいのよ。まつややぶそばにはうら若き(一応)女性は一人で入りづらいし、鶏鍋のぼたんやあんこう鍋のいせ源なら尚更、というわけで
まぁ、甘味処なら入ってきやすいでしょう。
さすがに中はお店や他のお客さんの迷惑になると思って写真は撮ってきませんでしたが、年季の入った手の込んだ建具や階段なんかがもう何とも言えない風情を醸し出してるのよ!特にすりガラスの建具なんて、最近じゃ古い家にしか見ないもの。
現代じゃ古い=ボロい、という風になってしまいがちですが、そこあったのは「清潔な古さ」でした。
そしてクリームあんみつを注文。店主和菓子よりは洋菓子、ケーキならmore better、チョコレートケーキなんていおうものなら最上級!という肥満街道まっしぐらですが、そのあんみつの美味しかったこと。きっとあの風情の中で頂くからなんでしょうねぇ。

さらに外堀通りを渡って歩く歩く。表通りはビル街なんですが、一歩路地に入ってみると魚屋やら八百屋さんやらがあって、充分人が生活できます。さすがに物価は調べてきませんでしたが
そんなビルの谷間にはエアポケットのような公園があって、キャップが小さい頃ここで遊んでたのかなぁとブランコ乗りながらひとりほくそえんでたり。
そしてその近くにお屋敷発見。これぞまさに店主の捜し求めていたもの・・・土御門氏の実家(のモデル)。さすがにこれはアルバムにはアップしませんでしたが、しっかり写真撮ってきました【ゴメンナサイ】

さーて後は神田明神を目指すのみ!ということで、明神様こと平将門様は江戸の、東京の守り神です。『D×B』で描く以上ご挨拶をせねば、というわけなんですが
その前に、目の前に飛び込むとんがり屋根。そう、ニコライ堂(東京復活大聖堂)です。ネタ違いになりますが、取材ついでに入ってみることに。
しかし看板には「無断で写真を撮影し、商業目的で使用することを禁止する」と・・・でも、商業利用じゃないからいいよね、と(^^;)
ここは300円の“献金”で開放しているので、写真のショバ代を払うつもりで参拝してみることに。中の写真はさすがに撮りませんでしたが、
白のドーム屋根の下掲げられたイコン(教科書で見るような平面的なものじゃなくって、結構西欧風だった)、そしてその前に蝋燭を捧げて・・・
って実はちゃんとした教会はここが初なんですよね。それがギリシャ正教なんてマニアックな。

神田川にかかる聖橋はニコライ堂と湯島聖堂の二つの『聖堂』を結ぶことから名づけられたという。その由来どおり、橋の上からは立派な屋敷塀に囲まれた湯島の聖堂が見える。しかし幕府の建てたお堂なんかに用はないんだよっ」と反骨精神むき出しで向かうのは神田明神、日本史上最大の反逆児の祀られてる神社でござい。
その随身門は桃山建築、ご神灯まで赤と緑と来たもんだから、「日本建築=わびさび」なんて図式はまったく無視。湯島聖堂の(写真で見たところの)静寂さとはまったく正反対、さすが将門様。
参道には和菓子屋やお土産屋などが並んでいるのもまた庶民的。
そして本殿は随身門にも負けずどぉーん、江戸のバロック建築。ちゃんと手水でお清めして、二礼二拍手一礼とはいわないまでも拍手を打って一礼。
「・・・『D×B』が最後まで書けますよーに」
さて、ここまで来たのなら何かお守りでも買っていくべかと思ったが、将門様ゆかりの品がない。とりあえず買ったのが無事かえるお守り。将門様の娘・滝夜叉姫の眷属が大蝦蟇だから・・・というのは苦しい理屈。これさえあれば帰宅難民にもならずにすむでしょう(長距離通学者の切実な問題)
そしておみくじを・・・「将門様、どーかお願いします!」と念じて引いたら、何と大吉!将門様ありがとーごぜぇますだ。地元の人間として一生ついていきます。(隣りの県だけど)

しかし、帰り道で日比谷線の秋葉原駅まで延々と迷ってしまいました。

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