ちょっと社会派なCM批評
2005年3月19日 TVCMっていうのは社会の変化を反映しているものだけども
そこに映っているのは企業の望む『理想の消費者』だから
しばしば変化に対して一歩遅れているなと思うことはある。
でも、最近の社会の急激な変化に合わせて
CMに映っているものもまた変化していることも確かだ。
■finoのCM
シャンプーのCMといえば、当然髪の長い女性が付きものだ。
いわゆる『髪タレ』。
多少顔と演技力に難があっても美しい髪の女性たちの独壇場であった。
しかし、このCMはもしかしたら
初の髪の短い女優さん主演のシャンプーのCM
なんじゃないだろうか。
シャンプーのCMでは長らく「髪の長くない」「女性以外」は排除されていた。あたかもシャンプーのスペックを引き出すためには『長く美しい女性の髪』が必要だといわんばかりに。
確かにシャンプーのCMの謳う『髪の美しさ』はショートヘアじゃ出ずらいかもしれない。レイヤー細かく入れたら天使の輪も出ないし。
でも、ショートヘアだろうが男だろうがシャンプーは必要なのだ。世のお父さん方はきっと奥さんや娘が自分のために買ってきたシャンプーを文句も言わずに使ってるんだろな。
長らく「シャンプー界のカローラ」(=垢抜けないエコノミー)だった『メリット』は「新家族シャンプー」というコピーで見事そのニッチを突いてみせた。確かに、シャンプー業界にはまだまだ未開拓のフィールドがあるはずだ。
で、このCM。
宮沢りえはショートもショート、ベリーショートに近いくらいだ。大英断。
でもその大英断には彼女の個性があって初めて、なんだろうけど。
■アリナミンV
栄養ドリンクなど男のもの、女性=奥さんが出てきてもいわゆる専業主婦で夫を励ます存在でしかなかった。
っていうかCMに出てきている『妻』というのは主婦でしかなかった。
広告代理店は世の中の既婚女性の一体どれだけが仕事(パートを含む)を持っていると思っているんだろうか?
しかしこの数年前からやってる『アリナミンV』のCMに出てくる奥さんは違う。
丸ちゃん演じる夫と同じように仕事を持っている兼業主婦なのだ。それもおそらくフルタイム。
フルタイムだから夫と同じように疲れる。だからアリナミンで「今日もVっとがんばろー」なのだ。
このCMには拍手を贈りたい。
最近は他にもCMに出ている『妻』、『主婦』の姿が変わりつつある。
お酒のCMで「今日、働いている妻の姿をみた」っていうのもあるし
(でもその仕事が花屋といういかにも女性的な商売なのだが)
洗剤のCMなんか既婚女性タレントの聖域みたいなもんだが、そこに潜り込んだ室井滋の役どころはよくある母親ではなく、素の彼女に近い気ままなシングルっぽい。もっとも木佐彩子の母親ヴァージョンもあるのだが
世の中の『家庭』ってものが変化している以上、CMにはその変化をきちんと反映してもらいたいものだ。
しかし、ビオレのCMで
パパが赤ちゃんをお風呂に入れてあげるという設定。
赤ちゃんを大人用の湯船に入れるのは結構父親の役割らしい。
きちんと浮かべてやるのは力仕事なのだそうだ。
しかしコピーが依然として
「ビオレママになろう♪」
・・・せめてこのヴァージョンは「パパ」に変えて欲しかった。
育児の男性参加はまだまだ必要ですよ!
そこに映っているのは企業の望む『理想の消費者』だから
しばしば変化に対して一歩遅れているなと思うことはある。
でも、最近の社会の急激な変化に合わせて
CMに映っているものもまた変化していることも確かだ。
■finoのCM
シャンプーのCMといえば、当然髪の長い女性が付きものだ。
いわゆる『髪タレ』。
多少顔と演技力に難があっても美しい髪の女性たちの独壇場であった。
しかし、このCMはもしかしたら
初の髪の短い女優さん主演のシャンプーのCM
なんじゃないだろうか。
シャンプーのCMでは長らく「髪の長くない」「女性以外」は排除されていた。あたかもシャンプーのスペックを引き出すためには『長く美しい女性の髪』が必要だといわんばかりに。
確かにシャンプーのCMの謳う『髪の美しさ』はショートヘアじゃ出ずらいかもしれない。レイヤー細かく入れたら天使の輪も出ないし。
でも、ショートヘアだろうが男だろうがシャンプーは必要なのだ。世のお父さん方はきっと奥さんや娘が自分のために買ってきたシャンプーを文句も言わずに使ってるんだろな。
長らく「シャンプー界のカローラ」(=垢抜けないエコノミー)だった『メリット』は「新家族シャンプー」というコピーで見事そのニッチを突いてみせた。確かに、シャンプー業界にはまだまだ未開拓のフィールドがあるはずだ。
で、このCM。
宮沢りえはショートもショート、ベリーショートに近いくらいだ。大英断。
でもその大英断には彼女の個性があって初めて、なんだろうけど。
■アリナミンV
栄養ドリンクなど男のもの、女性=奥さんが出てきてもいわゆる専業主婦で夫を励ます存在でしかなかった。
っていうかCMに出てきている『妻』というのは主婦でしかなかった。
広告代理店は世の中の既婚女性の一体どれだけが仕事(パートを含む)を持っていると思っているんだろうか?
しかしこの数年前からやってる『アリナミンV』のCMに出てくる奥さんは違う。
丸ちゃん演じる夫と同じように仕事を持っている兼業主婦なのだ。それもおそらくフルタイム。
フルタイムだから夫と同じように疲れる。だからアリナミンで「今日もVっとがんばろー」なのだ。
このCMには拍手を贈りたい。
最近は他にもCMに出ている『妻』、『主婦』の姿が変わりつつある。
お酒のCMで「今日、働いている妻の姿をみた」っていうのもあるし
(でもその仕事が花屋といういかにも女性的な商売なのだが)
洗剤のCMなんか既婚女性タレントの聖域みたいなもんだが、そこに潜り込んだ室井滋の役どころはよくある母親ではなく、素の彼女に近い気ままなシングルっぽい。もっとも木佐彩子の母親ヴァージョンもあるのだが
世の中の『家庭』ってものが変化している以上、CMにはその変化をきちんと反映してもらいたいものだ。
しかし、ビオレのCMで
パパが赤ちゃんをお風呂に入れてあげるという設定。
赤ちゃんを大人用の湯船に入れるのは結構父親の役割らしい。
きちんと浮かべてやるのは力仕事なのだそうだ。
しかしコピーが依然として
「ビオレママになろう♪」
・・・せめてこのヴァージョンは「パパ」に変えて欲しかった。
育児の男性参加はまだまだ必要ですよ!
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