『竹に雀』番外編・ホリエモン行状記
2005年2月24日 時事ニュース愛姫:あら殿、珍しく新聞などお読みになって。いつもはスポーツ欄の楽天の記事しかお読みになりませんのに。
政宗:うむ、我が現し世の分身【と勝手に認定】、堀江貴文殿の動向が気になってな。
愛姫:堀江殿がいかがなされましたか?
政宗:ニッポン放送の株を手に入れようとしているのだが、それがうまくいかないようじゃ。
愛姫:何故にございましょうか。
政宗:またぞろ守旧勢力が煩がっているそうな。新しいことをやろうとするとすぐこれじゃ。そもそもこの遠因を招いたのは他ならぬフジテレビかもしれぬというのに。
愛姫:と、申しますと?
政宗:今を遡ること約20年前、『面白くなければテレビじゃない』とのコピーをぶち上げてバラエティ路線を打ち出したのがあの現フジテレビ会長日枝殿じゃ。堀江殿はちょうどその洗礼を受けて育った世代。ならば堀江殿がニッポン放送、ひいてはフジテレビを手に入れようとしているのは、あやつが今のフジテレビを面白くないとしているからであろうな。
その点、フジは堀江殿を甘く見すぎていたようじゃ。番組を降板させたことも、あやつをテレビタレントと見くびっておったからそうなったのじゃ。その実は冷徹な経営者であったというに。
愛姫:でも・・・なぜニッポン放送を手に入れればフジテレビを手に入れることになるのでございましょうか?テレビとラジオで比べれば、テレビ局の方が大会社でしょうに。
政宗:それがな、奇妙なことにニッポン放送はフジの親会社なのじゃ。いわば大大名が自分より石高の低い領主を主君と仰いでいるようなものじゃな。そうなれば戦国の世であれば下剋上となりかねぬし、そうでなくとも外的に狙われやすくなる。堀江殿が突いたのもその辺りじゃ。
愛姫:でも・・・堀江殿のやり方はあちらこちらで批判の声が上がっているようにございますが。
政宗:ああ、時間外取引のことじゃな。あれはザル法の方が悪い!夜討ち朝駆けは武将の常じゃ。戦国大名も経営者も、自らの版図を広げるためであれば多少なりとも法の網の目をくぐらねばならぬこともある。ぞのいい例がこれじゃ!
(と政宗、愛姫に新聞を見せる)
愛姫:「ニッポン放送、新株発行」・・・にございますか。
政宗:堀江殿のことを「フェアじゃない」と言っておきながら、このやり方はどうじゃ?時間外取引と同じくらい灰色取引だと思うぞ、わしは。
愛姫:でも・・・そうは申しましても、殿、大崎一揆や和賀一揆のようなことはもうなさらないで下さいませ。殿の身に何かがあってはと、愛は心配でなりませぬ。
政宗:・・・う、うむ。【正室の涙には弱い殿】
愛姫:それにいたしましても、堀江殿はニッポン放送で一体何をなさりたいのでしょうね。
政宗:ホリエモン殿の言葉でいえば、放送とインターネットの融合、つまりはNHKのやってるデータ放送のようなものかのぉ。
愛姫:と申しますと、紅白の審査に参加できるという、あれにございますか?
政宗:左様。しかし今一普及が進んでおらぬようだからな、堀江殿がやればもっと面白いことになるやもしれぬ。
愛姫:そうしましたら、韓国のドラマのように結末をインターネットでの意見によって動かしてしまうなんてこともあるかもしれませんね。
政宗:しかし、堀江殿はそういった肝心のことは一向に語っておらぬ。天下を取るにはどの世界においてもヴィジョンが大切だというに。信長殿が天下を取れたのも、偏に新しい天下のあり方を示されたからじゃ。
愛姫:さすればフジの内部からも味方するものが現れることもありましょう。
政宗:うむ。しかしわしが憂慮しておるのは外資に使嗾されておるかもしれぬということじゃ。
愛姫:えっ?どういうことにございますか?
政宗:株を買うには元手がいる。その元手を堀江殿はリーマン・ブラザースに800億の転換社債を出すことによって得たのじゃが、それは800億分の株を与えるというお墨付きでもあるのじゃ。
愛姫:では、そのリーマン・ブラザースがライブドアの大株主に――
政宗:なることもありえる。
ま、わしのようにエーゲレツもエスパニヤもあっちに利用されていると思わせておいて、じつはこっちが利用してやっているくらいではないと天下は望めぬな。
愛姫:いつ、殿がエーゲレツやエスパニヤを手玉に取られましたか?
政宗:あ、いや・・・。
愛姫:それにしましても、これから如何すれば双方にとって最善となりましょうや。
政宗:うむ。わしのように妥協しつつもなお己を通すしかなかろうな。そうでもせねば、伊達六十四万石も公共のメディアも立ち行かなかろう。
政宗:うむ、我が現し世の分身【と勝手に認定】、堀江貴文殿の動向が気になってな。
愛姫:堀江殿がいかがなされましたか?
政宗:ニッポン放送の株を手に入れようとしているのだが、それがうまくいかないようじゃ。
愛姫:何故にございましょうか。
政宗:またぞろ守旧勢力が煩がっているそうな。新しいことをやろうとするとすぐこれじゃ。そもそもこの遠因を招いたのは他ならぬフジテレビかもしれぬというのに。
愛姫:と、申しますと?
政宗:今を遡ること約20年前、『面白くなければテレビじゃない』とのコピーをぶち上げてバラエティ路線を打ち出したのがあの現フジテレビ会長日枝殿じゃ。堀江殿はちょうどその洗礼を受けて育った世代。ならば堀江殿がニッポン放送、ひいてはフジテレビを手に入れようとしているのは、あやつが今のフジテレビを面白くないとしているからであろうな。
その点、フジは堀江殿を甘く見すぎていたようじゃ。番組を降板させたことも、あやつをテレビタレントと見くびっておったからそうなったのじゃ。その実は冷徹な経営者であったというに。
愛姫:でも・・・なぜニッポン放送を手に入れればフジテレビを手に入れることになるのでございましょうか?テレビとラジオで比べれば、テレビ局の方が大会社でしょうに。
政宗:それがな、奇妙なことにニッポン放送はフジの親会社なのじゃ。いわば大大名が自分より石高の低い領主を主君と仰いでいるようなものじゃな。そうなれば戦国の世であれば下剋上となりかねぬし、そうでなくとも外的に狙われやすくなる。堀江殿が突いたのもその辺りじゃ。
愛姫:でも・・・堀江殿のやり方はあちらこちらで批判の声が上がっているようにございますが。
政宗:ああ、時間外取引のことじゃな。あれはザル法の方が悪い!夜討ち朝駆けは武将の常じゃ。戦国大名も経営者も、自らの版図を広げるためであれば多少なりとも法の網の目をくぐらねばならぬこともある。ぞのいい例がこれじゃ!
(と政宗、愛姫に新聞を見せる)
愛姫:「ニッポン放送、新株発行」・・・にございますか。
政宗:堀江殿のことを「フェアじゃない」と言っておきながら、このやり方はどうじゃ?時間外取引と同じくらい灰色取引だと思うぞ、わしは。
愛姫:でも・・・そうは申しましても、殿、大崎一揆や和賀一揆のようなことはもうなさらないで下さいませ。殿の身に何かがあってはと、愛は心配でなりませぬ。
政宗:・・・う、うむ。【正室の涙には弱い殿】
愛姫:それにいたしましても、堀江殿はニッポン放送で一体何をなさりたいのでしょうね。
政宗:ホリエモン殿の言葉でいえば、放送とインターネットの融合、つまりはNHKのやってるデータ放送のようなものかのぉ。
愛姫:と申しますと、紅白の審査に参加できるという、あれにございますか?
政宗:左様。しかし今一普及が進んでおらぬようだからな、堀江殿がやればもっと面白いことになるやもしれぬ。
愛姫:そうしましたら、韓国のドラマのように結末をインターネットでの意見によって動かしてしまうなんてこともあるかもしれませんね。
政宗:しかし、堀江殿はそういった肝心のことは一向に語っておらぬ。天下を取るにはどの世界においてもヴィジョンが大切だというに。信長殿が天下を取れたのも、偏に新しい天下のあり方を示されたからじゃ。
愛姫:さすればフジの内部からも味方するものが現れることもありましょう。
政宗:うむ。しかしわしが憂慮しておるのは外資に使嗾されておるかもしれぬということじゃ。
愛姫:えっ?どういうことにございますか?
政宗:株を買うには元手がいる。その元手を堀江殿はリーマン・ブラザースに800億の転換社債を出すことによって得たのじゃが、それは800億分の株を与えるというお墨付きでもあるのじゃ。
愛姫:では、そのリーマン・ブラザースがライブドアの大株主に――
政宗:なることもありえる。
ま、わしのようにエーゲレツもエスパニヤもあっちに利用されていると思わせておいて、じつはこっちが利用してやっているくらいではないと天下は望めぬな。
愛姫:いつ、殿がエーゲレツやエスパニヤを手玉に取られましたか?
政宗:あ、いや・・・。
愛姫:それにしましても、これから如何すれば双方にとって最善となりましょうや。
政宗:うむ。わしのように妥協しつつもなお己を通すしかなかろうな。そうでもせねば、伊達六十四万石も公共のメディアも立ち行かなかろう。
ということで、なんかこう、書かずにはいられなかったんですよぉ。あるニュース番組で堀江氏のやり方を「国盗り合戦」と形容してて、ポンとひらめいてしまったわけです。
というわけで、ホリエモンには大いに暴れて頂きたいと思っております。上に書いたように、フジの自業自得だと店主は思っておりますので(日テレびいき)
てゆーよりむしろ、『新しい歴史教科書』に代表される産経の極右的言論を封じ込めてもらいたいだけなんですよアタシは
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