景綱:殿、殿は何処に居られる!
成実:ああ、殿のお姿ならここ数日見ておらぬな。
景綱:まったく殿は・・・大事な寄合があるというのに。
政宗:わしを呼んだか?
景綱・成実:うわっ!
(と政宗公登場、なぜか黒い)
景綱:殿!一体どこへ行っておられたというのですか!
政宗:久米島じゃ。楽天のキャンプの視察にな。おう、藤五郎、久米島土産の泡盛じゃ。島限定販売の楽天ラベルじゃぞ。
成実:これはこれは、かたじけのうござる。ではあとで一献。
景綱:沖縄では島津家の許可は取ってございましょうな!?
政宗:そんなもの、400年前ならともかくこの21世紀には不用じゃ。そうじゃ、小十郎にも土産がある。
(と包みをがさごそ)
これじゃ、シーサーといって魔除けの唐獅子だそうだ。この苦虫を噛み潰したような顔が小十郎そっくりであろう
景綱:・・・左門も喜びましょう。
成実:で、仕上がりはどうでござったか?
政宗:うむ、野球については素人ではあるが、すこぶる順調のようじゃ。一場も、そして岩隈も良い投球をしておったぞ。
景綱:岩隈殿といえば、一場殿のときと同じく一悶着あったそうにございますが・・・。
政宗:まぁよい、シーズンで活躍してくれればそれ以外のことは問わぬ。それは我が伊達も楽天も同じであろう。あの逃げた国分の叔父上のご子息も、ゆくゆくは忠宗のよい側近となるであろうしな。
景綱:御意にございます。
成実:そうそう、モーニング娘。も来ておったそうでござるな。
政宗:そうらしいな。ま、それよりわしの側室のほうが・・・。
それ以上に感心したのは島を挙げての歓待ぶりじゃ。小さな島が楽天一色に染まったのだからな。この泡盛だってそうじゃ。
成実:それこそ楽天イーグルスの掲げる地域密着主義にござりますな。
景綱:では、我が仙台も負けてはおられませぬ。
政宗:まぁ、それはそうじゃが・・・それよりもむしろわしは
秀宗の所の方が気になってな。
成実:秀宗様の所というと・・・
景綱:四国独立リーグにございますな。
政宗:うむ、楽天は初年度の成績がどうあれプロ球団としての船出の準備はほぼ万全といえよう。しかし四国の方はまだまだ波乱含みのようだからな。
成実:そういえば各チームの命名もなかなか地域らしさと伝統を踏まえているそうにござるな。
景綱:ああ、まず蜂須賀殿のところは徳島インディゴソックス
政宗:阿波は藍染の産地であるな。
景綱:山内殿のところは高知ファイティングドッグス
成実:なるほど、闘犬か。
景綱:讃岐は香川オリーブガイナーズにござります。
政宗:オリーブは判るが・・・『ガイナーズ』とは?
景綱:土地の言葉で「強い」という意味だそうです。
成実:それは良い名じゃ、うんうん。
景綱:そして秀宗様のチームが愛媛マンダリンパイレーツにござりまする。
成実:マンダリン(=みかん)はともかく、海賊とはなんじゃ!村上水軍ばかりしゃしゃり出おって我が伊達がないがしろにされておるではないかっ。
政宗:まぁよいではないか。元はといえば宇和島伊達は云わば余所者。宇和島のみかが入っているだけで良いではないか。秀宗から送られてくるが、寒い仙台ではこたつで食うのが一番美味い。
景綱:しかし、チームとしてはおろか、リーグ全体もまだまだ前途多難のようですな。
政宗:しかしここには夢がある、ゆくゆくはプロになるという大きな夢がな。若い者は夢がなくてはならぬ。わしも若かりし頃は奥州だけではなく天下を望んだものだが・・・
成実:では、秀宗様のチームからゆくゆくは楽天入り、ということもありえまするな。
政宗:うむ、それが伊達家中としては一番めでたいのぉ。
景綱:まだまだこれからも日本各地でプロ球団を設立しようという機運が高まっている様子。
政宗:いよいよ群雄割拠じゃな。プロ野球もますます面白うなっていこうぞ!

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