来たれ、小劇場ブーム！

1月期からまともに見てるドラマは『救命病棟24時』だけだが
（もちろん『相棒』も継続）
この中で中村トオル演じる若手国会議員に、金魚のフンのようにくっつきまわっている秘書。誰かと思ってエンディングを目を凝らして見ていたら
「あ、コスちゃんだ！」

今を遡ること数年前、店主は高校時代、演劇少女だった。
だから今でも好きな役者のほとんどが舞台出身者だったりする。上川隆也はキャラメルボックスの看板俳優だし、阿部寛はモデル出身だが、現在の『性格俳優アベちゃん』があるのは『熱海殺人事件』が大きいだろう。
ところでなんで舞台出身者にはこういうイロモノ臭がついてしまうんだろうか？
そして最近よくテレビで見かける佐々木蔵之介だって、今は無き『惑星ピスタチオ』のメンバーだった。
この綺羅星のような90年代後半の小劇場界において、店主が何より好きだったのが、あの勝村政信や筧利夫を輩出した『第三舞台』だったのです。

というのも入った演劇部の先輩はみな第三舞台ファン、もちろんビデオも部室にあって我々後輩もすっかり洗脳されてしまいました。でも鴻上作品は高校生にはコア過ぎて上演できませんでしたが。
その先輩の一人が心底好きだったのが彼、
第三舞台の看板俳優にして演劇界きってのパソコン通、第三舞台でキーボードを始終カタカタ言わせているような役はほぼ彼に当て書きされたといって間違いない【笑】
コスちゃんこと小須田康人氏でした。
あの時彼らに出会わなかったら、今ごろハムレットで卒論書いてないし、院に行ってまでシェイクスピアをやってはいなかった。

もう一人の看板俳優、大高洋男氏は意外とTVにちょこちょこ出てたりする。
（気付かないでエンディングのキャスト見て地団太踏むのが落ちだが）
でも小須田さんが出るのは珍しいよなと思ったが、それ以上によく喋るしよく映る。ちゃんと顔も出ているし。どういうツテでキャスティングしたか知りませんが、制作サイドの大抜擢に感謝です。
ちなみに『救命病棟』第1シリーズではあの八嶋智人が、あのキャラが固まる前に出ている

それにしても、こないだの『相棒』では同じく第三舞台出身の筒井真理子が出てたし
この手のドラマはキャストを見れば犯人が判る。犯人役を無名俳優にやらせるわけがない
なぜ小劇場界の人材にこう脚光が当たるのか？と理由を考えて思い当たったのが昨年の大河。前評判以上になかなか好評だったらしいが、キャスティング的には今までの三谷作品に出てきた、結果として舞台俳優中心の、かなり通好みのキャスティングだった。店主はちょっと地味すぎたと思うが・・・
それに今年は『阿修羅城の瞳』が映画化されるようだし、もっと小劇場の嵐が吹き荒れてほしい。
舞台中心に活動している俳優さんのなかにはたくさん上手な方がいるんだから。たとえば「東教授夫人」だって。

といいつつ店主は『ゴンザーゴ殺し』を見に行けなかった・・・。『店主の庭』の池袋・東京芸術劇場だったのに。それでいいのか修士課程。