土日に母の実家に行ってきました。お盆にはもう行けなくなってしまったので夏に行くのは久しぶり。しかも今回一緒に行った、ここ数年TUBEの野外に同行してるイトコ・マリナちゃんに至っては10年ぶりということで、彼女にとっては行く前から楽しみだった様子。
が、8:25。肝心の彼女が新幹線に乗り遅れる。店主の乗車駅である小山は、実は新幹線の各駅停車駅。目の前でMAXやらはやてやらが通り過ぎる中、店主は新幹線ホームで独り夏祭りを聴いている・・・切ねぇ!
1時間後、やっとイトコを乗せたなすのが到着。たった1時間足らずの新幹線の車内でじゃがりこ食べながら(定番だよね)、やれ近所のコンビニでHot Nightかかって反応しただの(実は織田哲郎ヴァージョン)、新幹線の名前はこだま(音)→ひかり→のぞみと進化してるけど、人の思いより早いものはないよねだのととトークに花が咲き、あっという間に終点の郡山に。
そこから東北本線で3駅なのだが、店主がいつも通学に利用する通称・宇都宮線とは違い短い編成のローカル列車。しかも汽笛の音がいかにも『汽(=水蒸気を使った)笛』って感じでいかにも旅情をそそる音。列車がカーブの多い田舎道を過ぎ、本宮駅に到着。実家のイトコ・リカお姉ちゃんのお迎えで、クルマで30分ぐらいかかるのだが、その道が20年近く年2往復してても一向に覚えられない。しかしマリナちゃんにとっては懐かしい道のり。山と田んぼばっかの道筋をじっと目で追ってました。
実家ではリカちゃんの弟・ミツルくん一家も来てて、一家の関心はおいっ子のトワくん(正しくはいとこの子なんだけど、甥姪は今までもこれからもいないので)に集中。もうすぐ2歳なんだけど、たったかたったか歩くは物は持ちたがるは、すっかり成長。前に会ったのが1年前だからなぁ・・・子供の成長って早い!そして子供が大きくなるにつれて自分の老化を実感【泣】するんだよ、きっと。
そのトワくん、お土産のお菓子の包み紙のいろんな色の巾着を指差すと、お菓子の箱の中から同じ色の巾着(中の餡子によって色が違う)を取り出すからオドロキ。自分が同じくらいのときはどうだったのかなと、ふと物心つく前の自分に思いを馳せてみたり。
そして超久々に来たマリナちゃんは周りを探検。そういや小さいころは田んぼや山を駆け回ってたっけ。しかし、牛を見に行った上の牧場にはすでに牛はなかったり、実家もあちこち増築してたりと10年の歳月はちょっと残酷。そして彼女曰く、「小さいころと比べて家が小さく見えた」それもきっと成長の証なんだね。
夕飯はバーベキュー、こっちに来たときのご馳走でした。すでに福島は風が冷たかったけど、炭火と笑い声であったかい食卓でした。今回は10年前にはいなかった2人も加わって――ミツルくんの奥さんのアスカちゃんは実は店主より年下。だから今まではどう付き合えばいいのか判んなかったところがあったけど、今回はちょっとは距離が埋まったかも。
そして花火大会。小さなトワくんは実は今夜が花火デビューだったとか。おっかなびっくりで初めて花火をつかんで、楽しい夜はあっという間に更けていきましたとさ・・・

2日目はどっか出かけよう、ということで隣町の鬼ばばの里へ。ここは実は店主とリカちゃんは来たことがあるんだけど、マリナちゃんは初めて。でも自分が来たのもずいぶん前だからなぁ・・・と思い出しながらの再訪。そして、マリナちゃん不在の歳月というのを実感してしまうのでした。
お昼はリカちゃんの運転で、雨の中、安達太良山にあるレストランに連れてってもらいました。そこは、東京にあってもおかしくないような小洒落たレストラン。もちろんつい最近出来たそうですが、ふっと現実の時間に引き込まれたような感じがしました。そうだよね、もう10年という時間が過ぎてるんだよね・・・従兄は結婚して、子供ももう歩けるようになって、そしてマリナちゃんはあのころの小学生じゃなくって、お目々ぱっちり、マスカラばっちりの、しかも人妻【!】になってるんだから。
帰りの新幹線、あんなにしゃべりまくった行きとは逆に、まるで余韻に浸るかのように景色(といっても福島県内はほとんどトンネル)を眺めては、ときおり二言三言話すだけでした。行きの新幹線の命名トークじゃありませんが、なすのは3つの駅と10年以上の歳月を越えて走り去っていきました。

今回、夏景色を田舎の縁側で聴くという基本コンセプトは達成できませんでしたが、それ以上に『夏景色』な感じを実感することが出来ました。なんだか
変わらない景色 変わりゆく君よ
という詞が印象的な店主の夏休みでした。

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