この人の本は母がせっせと図書館で借りてくるので、店主もおこぼれに預かってます。はい、あのSMAPの吾郎ちゃん主演の『催眠』〔http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GDUV/qid=1090569135/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/250-0870232-5947447
の作者ですが。
この人はどっか韜晦趣味があるのか、自分の前作をフィクションの名のもとに一刀両断したり、映像版のキャストの記述を持ち出しては読者を煙に巻いたりしてます。そういうところは毀誉褒貶相半ばしますが、キャラクター造形においては店主、結構好きですよ(いや、個人的に)
でも、今やこの人の飯のタネ、もとい代表シリーズとなっている『千里眼』シリーズの主人公・岬美由紀はあんまり好きじゃありません。パーフェクトすぎて感情移入できないというか。むしろ彼女に引きずられてサバイバル能力ゼロのくせに国際謀略の渦に飲み込まれてはどこかマイペースで乗り切ってく嵯峨先生の方が好きですが。あと、『千里眼』トリオのもう一人である蒲生警部補も。ってこれは彼の肩書きがある方を思い起こさせるというだけですが・・・。
そんな中で、店主最愛の松岡キャラが『マジシャン』の升城徹警部補なんです。彼は捜査2課(対頭脳犯)の刑事ですがもともとは1課の刑事ということもあって職場内じゃやや浮き気味のアウトロー。上の命令に逆らって、多発するマジックがらみの詐欺事件を捜査していくうちにマジシャン志望の少女・里見沙希と出会いトリックに関する知識を身に付けるようになる、というのが前作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093861080/qid=1090570706/sr=1-4/ref=sr_1_10_4/250-0870232-5947447
のお話。これで、彼が先に向かって投げかける父親的な視線に『萌え』たパトファンの方、ぜひとも我がたいちょとのあ普及委へ(宣伝:笑)
そして、この『イリュージョン』では升城警部補はマジックのトリックをもとに次々と犯罪を犯す天才少年と対決するんですが、今回の方が升城さんのかっこよさというのが出てるんじゃないでしょうか。刑事としてというのはもちろん、父性的な面が前作以上にクローズアップされてると思います。『千里眼のマジシャン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093861188/ref=pd_sim_dp_4/250-0870232-5947447
のくたびれた中年の升城さんもまたカッコいんですが(中年オヤジはくたびれてナンボ!)でも文庫本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094032606/qid=1090570706/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-0870232-5947447
では加筆修正されて升城さんは出てきてないんじゃなかったっけ、とほほ。

ともかく、この人の書くものはスケールのでかいアクションより、こういったヒューマンサスペンスの方がいいと思うのは店主だけでしょうか?第3作、頼みますよ。

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